新潟競馬 旅打ち2018 6 かぶりつきで「千直」を観よう
新潟記念を終えて財布の中身がだいぶ寒くなってしまった。
夏の新潟競馬のトリを飾るのは直線1000m戦、通称「千直」の雷光特別。
千直は馬券傾向がつかめないためほとんど買わないが、外ラチ沿いを各馬が猛スピードで突進してくる様子は迫力満点で見応えがある。
発走30分前からラチ沿い最前列に陣取り、観戦に備える。
千直は本馬場入場でもスタンド前を通る。馬との距離が非常に近い。
2年目の若手、木幡育也Jが乗るヒロイックアゲン。
三浦皇成J騎乗のセイウンアカマイ。
キラキラオーラ、私には縁遠い名前だ。
手綱を執るのは大庭和弥J。
アシャカデッシュと津村明秀J。人気の一角。
同枠のハッピーランランも有力どころ。
鞍上の石川裕紀人Jは好きなジョッキーの一人。
ニコニコしながら外ラチに寄ってきた田中勝春Jとフジマサアクトレス。
「フジマサ」の勝負服といえばカッチーでしょう。
ソレイユフルールは千直で好成績を残すマツリダゴッホ産駒。
鞍上の丸田恭介Jはこの夏絶好調。
オーバースペックは一昨年の新潟2歳Sで2着の実力馬。
前走、初めての千直で2着と好走して、今回は1番人気に支持された。
騎乗するのはミルファームの主戦、岩部純二J。
そして千直で彼女を忘れてはならない。藤田菜七子Jとアブソリュカフェ。
「ななこちゃーん!」「頑張れー!」とラチ沿いから声援が飛ぶ。
腹帯の"NF”をノーザンファームと勘違いしてしまった。イニシャルね。
16時30分、夏競馬に別れを告げる最終レースが発走。
ドドドドドっという轟音とともに、18頭がゴールめがけて外ラチ沿いをひた走る。
木幡育也Jのヒロイックアゲンが先頭か。
ゴール直前、外から伸びたソレイユフルールがわずかに交わして1着。
単勝142倍の伏兵ヒロイックアゲンが大健闘のハナ差2着。2馬身離された3着にセイウンアカマイ。
一般的に外枠有利とされる千直だが、2、3着は1枠の2頭が占めた。
3連単は130万馬券、千直は"賭ける"ものではなく"観る"ものだ(苦笑)
ヒロイックアゲンとセイウンアカマイは今回が初めての千直だった。他のコースで問われる能力と全く違うため、他場で惨敗続きの馬が初の千直で激走するパターンが目立つ。このあたりに馬券が難しい(荒れる)理由がある。
新潟競馬場に来たらば、一度はラチにかぶりつきで千直を観るのをおすすめする。他場では決して味わえない迫力がそこにはある。
いつかは千直唯一の重賞・アイビスサマーダッシュを現地で観たいもので。
つづく。