レース回顧 日本ダービー(第85回日本ダービー 観戦レポ)
すべてはこの熱き日のために。
7時に起床。千葉から2日連続の府中参戦。
鞄の中身。
競馬新聞2紙(エイト&東スポ)、一眼レフ、食料。ダービーデイは昼飯をあらかじめ買って行くことを強くお勧めする。
大きい鞄のほかに新聞、財布、ペンが入るようなボディバッグを持っていくと動き回りやすい。
ダービーの現地観戦は2013年から6年連続になる。
過去5年のダービー本命馬は、エピファネイア、イスラボニータ、ドゥラメンテ、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード。
(1・4・0・0)は一見好成績に見えるが、唯一勝ち馬を本命に据えた2015年は馬券を外してしまった。
ダービーは、競馬の神様からの「テスト」のようなものだと思っている。
お前は1年間ちゃんと競馬を観てきたのか?
お前はどの馬が最も強いと思っているのか?
ダービーは勝ち馬を当ててこそ。今年こそは勝ち馬を軸にした当たり馬券を握りしめていたい。
ダービー日和のお天気。
まずは徹夜からの開門ダッシュで席を確保してくれた後輩のもとへ。本当にありがたい。お土産(萩の月)を渡す。
来場ポイントを付けたところ、ダービーリボンをゲット。
手渡されたのは白色。1枠...やはりあの人気馬が来るのか!?
東京競馬場は朝10時前から大歓声。ダービーデイでしか味わえない独特の雰囲気に包まれている。
1レースは▲◎○で枠連・3連複を的中。幸先の良いスタートを切ることができた。
朝食は2日続けて「馬そば深大寺」のゲソ天そば。
1レースの的中祝いとして煮玉子をトッピング。
東京、京都のほぼ全てのレースに手を出し、ダービーを前にして結局マイナス収支。ガヤガヤとした雰囲気で気が大きくなり、たいして予想していないにもかかわらず「えいやっ!」とつい勝負してしまう。
だが、ダービーは違う。皐月賞が終わってからずっと考えてきた。
皐月賞上位組、人気で敗れた組、トライアルからの別路線組、それぞれの力関係を比較して結論を出した。
睡魔に負けて印だけの記載で済ませてしまい申し訳ない。
本馬場入場。グレートエクウスマーチを聴くと胸が高鳴る。
グレイル(岩田康誠J)△
穴党の記者がこぞって本命に据えていた。
皐月賞での末脚を見ると東京替わりはプラスに働きそう。
DMMが初年度からダービーに出走馬を送り込んできた。しかも人気の一角。
すみれSの勝ち方、皐月賞の末脚ともにインパクトは大きい。あとはキャリアの浅さがどう影響するか。
ブラストワンピース(池添謙一J)△
2番人気。無傷の3連勝でダービーに駒を進めてきた。
レース内容は光るが臨戦過程を不安視。キタノと同様キャリアの浅さが気になる。
あとは大竹調教師がダービートレーナーになるのはまだ早いような...。
ステイフーリッシュ(横山典弘J)△
京都新聞杯の覇者。ダービーでのテン乗りは厳しいが、2~3着なら。
鞍上と馬名がこれほどマッチしているのも珍しい。
上手く乗れば3着はありそうという読みで、当日買い目に加えた。
ジェネラーレウーノ(田辺裕信J)△
皐月賞3着馬。ハイペースを先行して粘り通した内容は濃い。
外枠は微妙だが、上手く先行できれば。
※エタリオウ(HボウマンJ)△は写真を撮り忘れた。
2400mでの堅実な走りを評価。
オウケンムーン(北村宏司J)▲
穴馬ならコレ、と目論んだ。
共同通信杯の勝ち馬で新潟での未勝利戦はレコード勝ちと、間違いなく左回り向きのタイプ。出遅れて馬場も合わなかった皐月賞は参考外。皐月賞よりもう少し前のポジションで運べれば。
ゴーフォザサミット(蛯名正義J)○
青葉賞の勝ち方を評価。
これまでの後方からの競馬ではなく好位抜け出しで圧勝した点に価値がある。勝ちタイムも上々。
青葉賞からのダービー勝ち馬はゼロ、ベテラン・蛯名正義Jもダービー未勝利という厳しい立場だが、ジンクスが破られても不思議はない。
ダノンプレミアム(川田将雅J)◎
皐月賞組でも、別路線組でもなく、2歳王者・ダノンプレミアムが最も強い(ダービー馬にふさわしい)という結論に達した。
全4戦、跳びの大きい雄大なフォームで危なげなく完勝。外々を回しても余裕十分だった弥生賞の内容から2400mへの距離延長も問題ないだろう。
皐月賞回避の影響が心配されるが、調教では抜群の動き。最内枠から先行抜け出しでの戴冠に期待した。
ダービーの発走直前、熱気渦巻くスタンド。
さだまさしさんの国家斉唱。
北の国から→北海道産馬→ジャンダルム以外の17頭。
北の国から→「北」村宏司J
これはゴーフォザサミットとオウケンムーンですね...という都合の良い解釈。
11万8千人が詰めかけた第85回日本ダービー、いよいよ発走!
ファンファーレが鳴り...
ゲートが開いた!
ダノンプレミアム、好スタート。一方やや出遅れたのがブラストワンピース。
エポカドーロがハナを奪って1コーナーへ。ダノンプレミアムはインの3番手、想定通りの絶好位に付ける。ゴーフォザサミットは中団。少しごちゃ付いたか。
前半1000mは60秒8。馬場を考えればスロー、先行馬有利だ。ダノンプレミアム、いけるぞ。
昨年のレイデオロのように道中まくる馬もおらず、落ち着いた流れのまま4コーナーを回る。
最後の直線。行け!ダノンプレミアム!抜け出せ!!
外からはゴーフォザサミットも伸びてきている!!
うーん、ゴーフォザサミットは直線半ばで脚が鈍る...。
ダノンプレミアムも内で伸びあぐねる...。
中からはコズミックフォースが襲い掛かる。
そしてその外から....ワグネリアン!!
ワグネリアン優勝。
福永祐一J、悲願のダービー初制覇!
キングヘイローの悲劇から20年。キズナに差し切られて涙を飲んだ2013年を経て、19度目の挑戦でついにやった。
1着:△ワグネリアン
2着:-エポカドーロ
3着:-コズミックフォース
(6着:◎ダノンプレミアム)
ワグネリアンは外から位置を取りに行ったのが最大の勝因。福永Jの勇気の勝利。
後方待機から伸びてきても3着までだろうなぁと思っていた私。まさか先行策で折り合わせてくるとは1ミリも予想できなかった。
昨年のレイデオロ(ルメールJ)のまくりのように、予想できないことが起こるのがダービーというものか。
ダノンプレミアムは絶好の流れ、絶好のポジションにもかかわらず伸びきれずに6着。川田Jの騎乗は満点に近いものだと思う。敗因を挙げるならやはり初の2400mか。少し長かったのかな。
ゴーフォザサミットは7着。直線半ばまでは蛯名Jのダービー初制覇あるぞ!という展開。あるぞ!と思った瞬間に脚色が鈍ってしまったが...。
終わってみれば1コーナーでの不利が痛かった。実際、蛯名Jも序盤のごちゃ付きを敗因に挙げていた。
ウイニングランから検量室へ引き揚げるワグネリアンと福永J。
スタンドからは万雷の拍手。馬上でのガッツポーズ、そして男泣き。
◎〇▲が3頭とも着外で馬券は完敗だったが、素晴らしいダービーだった。
福永Jといえば、馬券的には何度も煮え湯を飲まされたことが騎手。だが、今回の騎乗はあっぱれのひと言に尽きる。
(2014年有馬記念のジャスタウェイでもこんな騎乗をしてほしかった...)
3連複52万、3連単はなんと285万!馬券。3着の16番人気・コズミックフォースが大波乱を演出した。
穴は国枝厩舎という読みまでは合っていたが、オウケンではなくコズミックが正解だった。オウケンからのワイド流しをコズミックにしていれば3万馬券...。
そういえば、この馬の新馬戦を府中で現地観戦しているんだよなぁ。
ちなみに、「日大アメフト問題→日大のスクールカラーは桃色→8枠から枠連流し」という与太話をレース前にしていた。
枠連6-8は31.9倍。数百円でも押さえておくべきだった。
ダービーの感動も冷めやらぬうちに目黒記念の検討。このまま負けては帰れない。
印はご覧の通り。蛯名正義Jが目黒記念では意地を見せるのでは。チェスナットコートも左回りの方が合う。
この日の府中は内枠・先行有利。相手筆頭は2枠の2頭。
「目『黒』記念だから黒帽を買っておけば...」と再び与太話。
1着:○ウインテンダネス
2着:▲ノーブルマーズ
3着:△パフォーマプロミス
(11着:◎チェスナットコート)
黒帽が両方来た!にもかかわらず、まさかのタテ目でハズレ!!
ダービーの「日大馬券」といい、ケントク予想で買った方が良いのかしら。
これはダメージの残る外し方。内枠・先行有利が分かっていながらチェスナットコート(差し)から流したのが間違いだった。2枠のどちらかを軸にしていれば3連複233倍が当たっていた。1日のマイナスがふっ飛んだのに...。
ウインテンダネスは前走の準オープン(2400m)を2分22秒9の好タイムで勝利。今回も同じような高速馬場でレースがしやすかったのだろう。
道中スローで上位4頭が4コーナー5番手以内。あぁ、なんでチェスナットコート流しにしてしまったのか....。
痛恨のハズレで疲れがドッと押し寄せたダービーデイ。
来年こそは勝ち馬の馬券を握りしめて現地観戦したい。