レース回顧 有馬記念(第63回有馬記念 リザーブシート観戦レポ)
平成最後の有馬記念を現地観戦できる喜び。
有馬デーに現地参戦するのは3年ぶりになるが、指定席でのソロ観戦は初めて。
朝8時。武蔵野線の車内からスタンドに向かう地下通路へ至るまで大混雑。さすが有馬記念という感じ。
スタンド内の特設ブースで当選メールと身分証明の免許証を提示して座席票をもらう。最近はJRAも転売対策に本腰を入れている。
ちなみに、座席は先着順ではなく事前に決まっている。
リザーブシートエリアはゴール前100m辺り、上段なのでコースが見やすい。
座席は通路側をあてがわれたので移動も快適。結局、隣の2席に誰も来なかったため、1人で3席使えるという極めて贅沢な状況になったが。
サンタコスの彼女を連れたカップルから、馬券を外す奥さんを叱責する老夫婦、一眼レフ持参のおじさんなど、周りはバラエティーに富んだメンバー構成。
リザーブシートエリアに入るためには、係員にこのリストバンドを提示する必要がある。
リストバンドは一度外すと再び着けることはできない仕様になっている。
競馬新聞から昼飯用のおにぎり、シャウトし過ぎたとき用の「龍角散」まで用意周到に持参したが、肝心の筆記用具を忘れてしまった。
新聞売りのおばちゃんから赤ペンを購入。ぺんてるの赤サインペン、競馬ファンなら誰しもが一度は使ったことがあるはず。
中山競馬場はスマッピー投票やUMACA投票に未対応なので、口頭窓口を除くとマークシート無しで馬券を買うことはできない。早く導入してほしい。
1レースから気合十分で中山・阪神2場の馬券を購入する。
1レースからスタンドは黒山の人だかり。「ホントに未勝利戦か?」と疑うほどの歓声が上がる。
この日は(「も」かな)ルメールJが好調だった。
仙台ほどではないとはいえ、ずっと座っていると寒さが身にしみる。こういうときには暖を取らねば。
スタンド地下の店で豚汁を買い、家から持参のおにぎりと合わせて早めの昼食にする。根菜がたっぷりと入っていて見た目よりボリュームあり。
リザーブシートでは、簡単なアンケートに答えるとミニタオルがもらえる。
暖は取った、タオルも取った。あとは馬券を取りたい。
午後からは雨が降ってきた。スタンドに傘の花が咲く。
リザーブシートエリアは屋根付きで快適。ただ、馬場への影響は避けられないようで、芝コースが良→稍重に変わる。
有馬記念を前にして、安いワイドを数回取ったのみでマイナス収支。
2年前は単勝勝負で取らせてもらった。まずは無事に。
3歳馬で唯一参戦のブラストワンピース。
圧倒的1番人気のレイデオロ。ここで勝って古馬最強を証明するか。
平成最後の有馬記念、いよいよ発走!
出脚はイマイチだったが、1周目の直線ではキセキがハナを奪いマイペースの逃げ。
スタンドのファンから思い思いの歓声が飛ぶ。
15頭を引き連れて、キセキが先頭で最後の直線。
「キセキ!行けー!」
「将雅!残せ!!」
ありったけの声で叫ぶ。
坂の途中でキセキの脚色が鈍る。
後続各馬が殺到、その中で突き抜けたのはブラストワンピースだった。レイデオロの追撃を振り切って優勝。
「グランプリ男」池添謙一が、またしても大仕事をやってのけた。
1着:×ブラストワンピース
2着:◯レイデオロ
3着:△シュヴァルグラン
(5着:◎キセキ)
池添Jの積極的な騎乗に導かれて古馬を撃破。
これまで有馬を制した3歳馬と比べて、正直まだワンパンチ不足ではないかと思っていた。ごめんなさい。
キセキはスタートがイマイチで、ハナを取るまでに脚を使わされたのが最後に響いたか。結果的には外枠が痛かった。オジュウチョウサンと枠が逆なら...
秋4戦目、今回もけれんみのない逃げを見せてくれた。馬券は外れたが悔いは全くない。来年こそは川田Jとのコンビで古馬王道GⅠ奪取を期待している。
最終レースで焼け石に水程度の3連複を取ってから中山競馬場を後にする。
西船橋駅までのオケラ街道。この頃には雨も上がっていた。
指定席かリザーブシートが当たったら、来年も有馬記念を現地観戦しよう。