函館競馬 旅打ち 5 人生初の函館競馬場
朝食ビュッフェで苦しくなったお腹をさすりながら、いざ、函館競馬場へ。
ホテルの最寄駅から市電に乗り込む。
(写真は帰りに撮ったもの)
下車駅はその名もズバリ「競馬場前」。
駅名に偽りなし。降りてすぐ、目の前に函館競馬場!
人生初の函館競馬場。
これで未踏のJRA競馬場は札幌、小倉のみとなった。
ネット予約しておいた指定席を窓口で引き換える。
場内で真っ先に聞こえてきたのは山本直アナの「ケイ!アイ!ノーテック!!」の絶叫。メインレース・函館日刊スポーツ杯の参考レースVTRか。
このとき、直アナが大変なことになっているとは全く知らず。一日も早い復帰をお祈りします。
スタンドからコース前へ。
芝1800m戦は発走がスタンドの目の前。
スタート直後のポジション探りやゴール前のたたき合いを、最前列からかぶり付きで観ることができる。関東の競馬場と違い、最前列をシートで場所取りするグループもいない。
パドック周りには座席が広がる。前列には机付きの席もあり、快適度は高そう。
パドックには馬主と思しき方もチラホラ。さすが北海道の競馬場。
カメラを構えたら目線をくれた藤岡佑介J。
大学生のころ、真冬の東京競馬場でサインをいただいた。たしかメイショウマシュウで根岸Sを勝ったとき。
三浦皇成Jはずっとオッズ板を眺めていた。
騎乗馬のオッズを確認していたのか、はたまた他馬のオッズからマークする馬を決めていたのか。
「ボクヲカエバ、バケンガアタルヨ?」
単勝1倍台の馬で2着。馬単2着付けでいただきましたよ、ルメールさん。
パドックと本馬場をつなぐ「はなみち」は、馬や騎手との距離が本当に近い。
北海道のトップジョッキーをアップで撮影できる。
おお、なんて景色の良い競馬場なんだ!
涼しい屋外席からはレースも見やすく、さらに場外には絶景が広がる。函館競馬場の指定席はモニター無しでも1500円(ゴールから離れるB指定席なら1000円)を払って座る価値あり。
甥っ子に連れられて東京から来たという隣席のおじさんと会話を交わす。
東スポの印を参考に某AKBよろしく3連単ボックスで勝負するも、なかなか上手くいかない様子。
「(新聞の馬柱を指さして)おぉ、的場ってのはまだ乗ってるのかい?」
「いや、それ息子ですよ」
「(ターフビジョンを観て)今日はナナコちゃん、函館に来ているんだねぇ」
「? 今日は福島で乗っているはずですが...」
「ほらあれ(北村友一Jを指さす)」
「(あんな可愛い顔して採決室では机を投げ飛ばしているんですよ)」
なかなか面白いおじさんだった。
指定席エリアでは「競馬界のおもしろおじさん」こと岡田総帥にすれ違った。
オーラなどは特に無く、どこの競馬場にもいそうな普通のおじさん。
「やい、てめえ!9レースのマイネルアムニス、全然走らねえじゃんか!どうなってんだよ!?」
...とはさすがに言えず。ただ、マイネル・コスモの馬で絡んでくるファンはいるのでは。
馬券は3場のメインを終えてちょい負け。
函館最終レースに「キタサン」タイドーが登場。おお、ご当地馬主のサブちゃんが来た!
前走は同じく函館で圧勝、ここも勝負駆けに違いない!
アタマ固定の3連単と1番人気を相手にした馬連で勝負したものの、好位から失速して5着。
おい、サブ、どうなってんだよ!?
(現地観戦していたのかな)
結局、そこそこの負債を抱えて函館競馬場を後に。翌日のリベンジを誓って市電に乗り込んだ。
つづく。